人参(アロマレッド)

産地 | 北海道(新得町) |
出荷者 | JA新得町 |
入荷期間 | 8月上旬~10月中旬 |
主な規格 | 10キロ箱(3L、2L、L、M、S) |
担当 | 野菜部 岡﨑光祐 |
北海道・新得町アロマの香りがする人参!
●新得町の人参(品種アロマレッド)について
アロマレッドの品種特徴は、鮮やかな赤色で、別名バラの香りのにんじんともいわれるように、その豊かな香りが特徴、さらに、甘みの強さもポイントです。従来のようなにんじん特有の香りが苦手だという方も多いのではないでしょうか。「アロマレッド」はその名の通り、アロマの香りがするのでこの名前がついたそうです。成分には「ダマセノン」というものが含まれ、バラ、ワイン、コーヒーにも含まれています。
●アロマレッド生産の契機、略歴
新得町の人参の栽培は30年前にさかのぼります。昼は温かく、夜は涼しい気候のもとで育ち、たっぷりの栄養分と甘みを蓄えています。平成24年度から試験的に生産を試み、収穫時、選果場内での香りが断然に違う事から現在ではアロマレッドの1本化を図り産地としてこだわりを持って生産、販売をしております。
●品質管理へのこだわり、工夫
草丈が繁茂になりすぎると、病害虫リスクが高まる事から、全筆土壌診断に基づいて施肥量を調整するなど、基準を設けつつも各生産者の圃場に合わせた施肥を実施しております。収穫も同様に抜き取りを調査を実施し生育状況に合わせ収穫しております。アロマレッドとしての有利販売を心掛けている為、選果基準も従来より厳しくしており、JA新得町アロマレッドとしての認知度を広げれるよう心がけております。
●生産においてご苦労されたこと、乗りこえたこと
選果基準を厳しくする=製品歩留まりの低下が上げられます。歩留まりが低下すると規格外品の割合も当然増えます。このような現状から一時は生産面積が減少傾向にありましたが、生産者の新得産アロマレッドの熱い想いを聞き、人参の加工品ではなく、アロマレッド人参の加工品として販売先とも協議し、現在ではアロマレッド人参のみを使用したサラダ等、想いを共感して頂ける加工会社様とも取引を拡大する事が出来、産地としての生産意欲の向上と繋げる事が出来、徐々にではありますが面積は増加傾向となっております。
担当者より

生食としてのアロマレッドとしての販路拡大を図ると共に、昨年度からはアロマレッドの加工品の製造、販売を試みておられます。加工会社と打合せを何度も重ね、出来上がったのが、アロマレッドジュース、アロマレッドジャム、アロマレッドパウダーです。本年度にはアロマレッドドレッシング、アロマレッドポン酢が完成予定となります。生産者との「勿体ないをなくそう」との想いから動いた試みでしたが、どの商品も大変好評を頂いているそうで、更なる新商品開発に向け行動されておられます。これを機会に新得町のアロマレッドを覚えていただき、店頭で見かけた際には是非、お求めになって一度お召し上がりください。